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耶蘇会の日本年報


クエリヨの答辯

・・・日本人に我等の主耶蘇基督の教に依つてのみ得らるべき救の事を告げん為めであり、彼等の渡来が此の為めである故、力の限り帰依せしむることに盡すが、強制してキリシタンとなすことは我等の習慣でもなく、又之をしたこともない。日本人は其国に於て自由であり、パードレ達は権力を有せざる故、假令希望しても強制することはできない。又日本人を強制するものは彼等に説く教が眞理であることで、之に動かされてキリシタンとなるのである。彼等は神佛の教に依つて救を得られぬことを悟り、自ら社寺を破壊し、其後にデウスの聖堂を建てたのである。馬肉を食ふことに付いては、パードレ達は之を食はず、ポルトガル人の間にも之を食ふ習慣はない。併しポルトガル人が其國の習慣に従つて牛肉を食ふことは事實であり、パードレ達もポルトガル人の來る港に居る時は之を食つた。併し若し之を止めることを殿下が望まるれば、止めることは容易である。ポルトガル人が日本人を買ふことは、日本人が之を賣るのである故、殿下が望まるれば諸港の領主に日本人を賣ることを止めるやう命じ、之に背く者を重刑に處せられたらば容易に停止することが出來るであらう。

(「耶蘇会の日本年報. 第2輯」 村上直次郎 訳註 拓文堂 昭和19 pp.320-321)
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無財の七施 雜寶藏經卷第六


SAT大蔵経DB 2018 https://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT2018/V04.0479b.html

雜寶藏經卷第六

(七六) 七種施因縁
佛説有七種施。不損財物。獲大果報。一名
眼施。常以好眼。視父母師長沙門婆羅門
不以惡眼。名爲眼施。捨身受身。得清淨眼。
未來成佛。得天眼佛眼。是名第一果報。二
和顏悦色施。於父母師長沙門婆羅門。不顰
蹙惡色。捨身受身。得端正色。未來成佛。得
眞金色。是名第二果報。三名言辭施。於父
母師長沙門婆羅門。出柔軟語。非麤惡言。
捨身受身。得言語辯了。所可言説。爲人信
受。未來成佛。得四辯才。是名第三果報。四
名身施。於父母師長沙門婆羅門。起迎禮
拜。是名身施。捨身受身。得端政身。長大之
身。人所敬身。未來成佛。身如尼拘陀樹。無
見頂者。是名第四果報。五名心施。雖以
上事供養。心不和善。不名爲施。善心和善。
深生供養。是名心施。捨身受身。得明了心。
不癡狂心。未來成佛。得一切種智心。是名
心施第五果報。六名床座施。若見父母師長
沙門婆羅門。爲敷床座令坐。乃至自以已
所自坐。請使令坐。捨身受身。常得尊貴七
寶床座。未來成佛。得師子法座。是名第六
果報。七名房舍施。前父母師長沙門婆羅
門。使屋舍之中得行來坐臥。即名房舍施。
捨身受身。得自然宮殿舍宅。未來成佛。得
諸禪屋宅。是名第七果報。是名七施。雖不
損財物。獲大果報

***


「国訳一切経 阿含部 十 増壱阿含経 三 本縁部 一 雑寶蔵経」 (1931年 大東出版社 pp.117-118)

 雜寶藏經第六巻
七十六 七種施の因縁
佛説きたまふに、七種施あり、財物を損せずして大果報を獲ん。
 一には眼施と名く、常に好眼を以て父母・師長・沙門・婆羅門を観る惡眼を以てせず、名けて眼施となす。身を捨つるも身を受けて清淨眼を得、未來成佛して天眼佛眼を得ん。是を第一の果報と名くるなり。
 二には和顏悦色施と名く、父母・師長・沙門・婆羅門に於て、惡色をもつて顰蹙せず、身を捨つるも身を受けて端正色を得、未來成佛して。眞金色を得ん。是を第二の果報と名くるなり。
 三には言辭施と名く、父母・師長・沙門・婆羅門に於て柔軟の語を出し麤惡の言に非ざれば、身を捨つるも身を受けて、言語の辯了を得ること言説すべからずして人の爲に信受せられ、未來成佛して四辯才を得ん。是を第三の果報と名くるなり。
 四には身施と名く、父母・師長・沙門・婆羅門に於て、起ち迎へて禮拜す。是を身施と名く。身を捨つるも身を受けて、端正の身長大の身人に敬はヽ身を得、未來に成佛しては身は尼拘陀樹の如く頂を見る者なけん。是を第四の果報と名くるなり。
 五には心施と名く、上の事を以て供養すると雖、心(こヽろ)和善ならずんば名けて施と爲さず。善心にして和善ならば深く供養を生ぜん、是を心施と名く。身を捨つるも身を受け、明了心を得て癡狂の心ならず。未來に成佛して一切種智心を得ん、是を名けて心施第五の果報となすなり。
 六には床座施と名く。若し父母・師長・沙門・婆羅門を見ば、爲に床座を敷きて坐せしめ、乃至自(みずか)ら已(すで)自(みずか)ら坐せる所を以て請ひ坐せしむるなり。身を捨つるも身を受け、常に尊貴なる七寶の床座を得。未來に成佛して師子法座を得ん、是を第六の果報と名くるなり。
 七には房舍施と名く、前の父母・師長・沙門・婆羅門をして、屋舍の中に行來坐臥することを得せしむ、即ち房舍施と名くるなり。身を捨つるも身を受け、自然の宮殿舍宅を得、未來に成佛して諸の禪屋宅を得ん。是を第七の果報と名くるなり。
 是を七施と名く。財物を損せずと獲大果報を得るなり。

***

真金色(しんこんじき)

尼拘陀樹(にくだじゅ、サンスクリット語ニヤグローダnyagrodha) バニヤン(菩提樹)・尼拘律樹(にくりつじゆ)とも言う


コトバンク https://kotobank.jp/word/%E9%A1%B0%E8%B9%99-614634
精選版 日本国語大辞典「顰蹙」の解説
ひん‐しゅく【顰蹙・頻・頻蹙】
〘名〙 眉をひそめること。顔をしかめて不快の情を表わすこと。
※性霊集‐五(835頃)為大使与福州観察使書「頻蹙猛風、待葬鼈口」
※平凡(1907)〈二葉亭四迷〉五「所謂教育ある人達を顰蹙(ヒンシュク)せしめたけれど」 〔孟子‐滕文公下〕

***

WEB版新纂浄土宗大辞典 無財の七施  http://jodoshuzensho.jp/daijiten/index.php/%E7%84%A1%E8%B2%A1%E3%81%AE%E4%B8%83%E6%96%BD

「聖規則書 全」(上田将 訳 正教会編輯局 明治三十一年一月) ニケヤ第一聖全地公会規則

ニケヤ第一聖全地公会規則

第一條 病中医師ニ陰茎ヲ截断セラレ或ハ夷民ニ閹割セラレタル者ハ依然教衆タル可シ。若シ健康ニシテ自ラ閹割セシ者ハ仮命[タトヒ]教衆中ニ在リシ者ト雖モ除黜ス可キナリ而シテ自今此ノ如キ者ヲ登庸ス可ラス。但シ此事タル故意ニ之ヲ行ヒ妄リニ自ラ閹割スル者ヲ指スヤ勿論ナリ之ニ反シテ夷民或ハ主人ニ閹割セラレタル者ハ若シ其職ニ堪フル時ハ規則(使徒規則二十一條)ハ之ヲ教衆ニ加フルヲ允許ス。

第二條 已ムヲ得ザルノ事ニ由リ或ハ其他、人意ニ由リテ教会規則(使徒規則八十條)ニ反スルノ事多ク生ジタリ即チ異教ノ生活ヲ棄テ聖教ニ就キテヨリ日尚浅ク暫時啓蒙者タリシ者ヲ間モナク霊魂ノ浴盤ニ入レ而して乄洗後直ニ主教或ハ司祭ノ職ニ登庸スルアリ是故ニ以後決シテ此ノ如ク行フ可ラザルヲ當然ト認メタリ。是レ啓蒙者ニモ時間ヲ要シ又洗後尚試験ヲ為スヲ要スレバナリ。蓋シ明ニ使徒ノ書ニ云フ甫メテ教ニ入ル者ヨリセズ恐クハ自ラ驕テ魔鬼ノ刑ト網トニ陥ラント(提摩太前書三章六節)若シ時ヲ経ル間ニ霊ノ罪ヲ認メラレ二人若クハ三人ノ証者ニ定罪セラレタル者ハ教衆ヨリ除黜セラル可シ。之ニ反シテ行フ者ハ敢テ大公会ニ抗スル者トシテ自ラ教衆除黜ノ危難ニ服スル者トス。

第三條 大公会確定セシコト左ノ如シ主教或ハ司祭或ハ輔祭或ハ凡テ教衆中ニ在ル者ハ家ニ同居ノ婦ヲ置クヲ許サズ但シ母或ハ姉妹或ハ伯叔母或ハ全ク嫌疑無キ者ハ此限ニ非ズ。

 此規則ノ主意ハ神品タル者ノ嫌疑ヲ防グニ在リ故ニ此ニ制定セラレシ禁ハ唯無妻ノ司祭、輔祭及ヒ副輔祭ニ関ス可シ蓋シ夫婦相住ムノ家ニハ妻ニツイテ他ノ婦女居住スルモ疑ヲ生セザルナリ

第四條 主教ハ其州中ノ悉クノ主教ニテ立ツルヲ最モ適当ナリトス。若シ已ムヲ得ザルノ事故ニ由リ或ハ道路ノ遠隔ナルニ由リテ之ヲ行フニ不便ナル時ハ少ナクトモ 三主教一所ニ集会シ、不参ノ者ハ書ヲ以テ同意ヲ表シ而シテ後按手ヲ行フ可シ。各州ニ於テ此ノ如キ事ヲ認定スルハ其ノ府主教[ミトロポリト]ニ属ス。

第五條 凡ソ主教等ニ其ノ各教区[エパルヒヤ]内ニ於テ教会ノ親與ヲ絶タレタル者ニ関シテハ教衆ニ属スルト俗人タルトニ論ナク或主教ニ親與ヲ絶タレシ者ハ他主教ニテ受ケラル可ラザルコトヲ制定シタル規則(使徒規則三十二條)ヲ遵守ス可シ。然レ𪜈彼等或ハ主教ノ小量ニ由リ或ハ争論ニ由リ或ハ其他之レニ類スルノ不満ニ由リテ親與ヲ絶タレタルニ非ザルナキカヲ審査スベシ。故ニ此事ノ適当ノ審査ヲ為スガ為ニ至当ト認メタルコト左ノ如シ各州ニ於テ一年ニ 二回公会ヲ為シ凡テ州中ノ諸主教一所ニ集会シテ此ノ如キ紛議ヲ審査シ而シテ確然主教ニ対シテ不正ナリト認メラレシ者ハ衆人断然之ヲ親與ニ受クルニ堪ヘザル者ト認定シ以テ諸主教ノ公会ガ更ニ寛大ナルノ決断ヲ宣告スルヲ可トスル時ヲ待ツ可シ。公会ハ一ハ四旬齋期ノ前ニ於テス可シ凡テノ不満ヲ除却シテ神ニ潔浄ノ供物ヲ献ズルガ為メナリ又一ハ秋季ノ頃ニ於テス可シ。

第六條 エギベト、リウィヤ、ペンタポリ ニ行ハレ来レル舊慣ヲ遵守シ アレキサンドリヤ ノ主教ハ此等諸教会ノ上ニ権ヲ有ス可シ。蓋シ ロマ主教ニモ亦此例有リ。又同ク アンティオヒヤ 及ヒ其他ノ諸州ニ於テモ教会ノ特典ヲ守ル可シ。凡テ左ノ事明白タル可シ則チ凡ソ府主教[メトロポリト]ノ許ナクシテ主教ニ立ラレタル者ハ大公会其者ノ主教たタル可ラザルヲ定メタリ。若シ衆人ノ公選其當ヲ得テ教会ノ規則ニ適合スルモ 二三人自己ノ好辨ニ由テ之ニ抗スル時ハ選挙者ノ多数ノ意見之ニ勝ツ可キナリ。

第七條 エリヤ(イエルサリム) ニ居ルノ主教ヲ敬重ス可キ慣例古傳確定スルニ由リ彼レハ首府[ミトロポリヤ]ニ予ヘラレタル特典ヲ保有シテ名譽ノ順ヲ有ス可シ。

第八條 嘗テ自ラ潔浄者ト稱セシ者ニシテ公、使徒ノ教会ニ合スル者ハ聖大公会之ニ手ヲ按シテ依然教衆タラシムベキヲ適当ト為ス。彼等ハ先ツ書ヲ以テ公、使徒ノ教会ニ合シ其制規ニ順従ス可キコト即チ再婚者及ヒ窘逐ノ時倒レタル者ノ為ニハ悔改ノ時間モ定メラレ赦罪ノ期限モ定メラルヽヲ以テ之レヲ教会ノ親與ニ受ク可キヿヲ証ス可シ。彼等萬事ニ於テ公教会ノ制規ニ順従ス可キヲ要ス。故ニ凡ソ邑村若クハ市府ニ於テ教衆タル者唯彼等ヨリ接手ヲ受ケタル者ナル時ハ其位ニ居ル可シ。若シ公教会ノ主教有ル所ニ於テ彼等ノ中ヨリ教会ニ帰依スル者アレバ正教会ノ主教ハ主教ノ位ヲ有シ而シテ潔浄者ト稱スル者ノ所謂主教ハ司祭ノ尊敬ヲ有ス可キコト勿論ナリ但シ該地ノ主教ハ其者モ主教ノ名称ノ尊敬ニ與カルコトヲ可トスル時ハ此限ニ非ス。若シ主教之ヲ欲セザレバ形式上之ヲ教衆ニ加フルガ為メ「ホレエビスコプ」若クハ司祭ノ任所ヲ設ケ以テ一市府ニ 二主教有ラザラシムベシ。

 ロマ教会ノ司祭 「ノワト」党派ノ異端者自ラ潔浄者ト稱セリ彼等窘逐ノ時倒レタル者ヲ悔改ニ受ケズ再婚者ハ決シテ之ヲ教会ノ親與ニ受ク可ラザルヲ教ヘ自ラ以テ己ノ社会ノ潔浄ハ此ノ傲慢不人情ノ説ニアリト為セリ

第九條 試験ヲ経ズシテ司祭ニ挙ラレタル者若クハ試験ノ時己ノ罪ヲ告解シタレ𪜈其告解ノ後規則ニ違背シテ按手セラレタル者アレバ規則(使徒規則二十五條)ハ此ノ如キ者ニ聖務ヲ行フヲ許サズ。蓋シ公教会ハ必ズ無玷ヲ要スルナリ(提摩太前書三章ニ節)。

第十條 若シ棄教者タル者、登庸者ノ不知ニ由リ若クハ知リテ教衆ニ挙ラレタルトキハ教会規則ノ効力ヲ弛メス。蓋シ此ノ如キ者ハ発覚ノ後聖位ヲ除黜セラル可シ。

第十一條 リキニイ ノ窘逐ノ時ノ如ク強迫ニ因リ若クハ財産没収ノ故ニ因リ若クハ危害ニ因リ若クハ其他之ニ類スルノ事ニ依ルニ非ズシテ教ヲ棄タル者ニハ慈憐ヲ加フベキニ非ザレドモ公会ハ之ヲ優恤ス可キヲ定メタリ。故ニ誠心ニ悔改スル者ハ三年間信者ノ如ク誦経聴聞人ノ中ニ在リ七年間聖堂ニ俯伏シテ赦罪ヲ請求シ二年間聖機密ヲ領スルノ外人民ト共ニ祈祷ニ與カル可シ。

第十二條 恩寵ニテ教ヲ認ムルニ召サレ初メ熱心ノ熾ンナルヲ顕ハシテ軍帯ヲ脱セシモ其後犬ノ如ク転シテ其吐キタル物ヲ食ハントシ或ハ金銀ヲ用ヒ或ハ賄賂ヲ以テ軍職ニ復スルニ至リシ者アリ此ノ如キ輩ハ三年間啓蒙所ニ在リテ聖書ヲ聴聞セシ後十年間聖堂ニ俯伏シテ赦罪ヲ請フ可シ。凡テ此事ニ於テハ宜ク当人ノ心地ト悔改ノ情状ヲ酌量ス可シ。蓋シ外儀ヲ以テセズ恐懼、流涕、忍耐、慈恵ヲ以テ実行上ニ反正ヲ証スル者ハ定時間聴聞セシ後祈祷ニ與カラシムルハ至当ナリ。加之主教ハ猶之ニ慈憐ノ処置ヲ施シテ可ナリ。然レ𪜈己ノ犯罪ヲ軽視シ唯聖堂ニ入ルノ一事ヲ以テ自ラ反正ニ足レリト為ス者ハ之ヲシテ全ク痛悔ノ時限ヲ遵行セシム可シ。

第十三條 臨終ノ者ニ関シテハ今モ古ノ律法規定ヲ守リ臨終者ヲ乄最後ノ且最モ緊要ナル引導ヲ受ケザルガ如キ事ナカラシム可シ。若シ既ニ生存ノ望ナクシテ領聖シ而乄再ビ生ニ復ル時ハ唯祈祷ニ與カル者ノ中ニ加ハル可シ。凡テ臨終ノ者ハ何人タルヲ問ハズ凡ソ聖體ヲ領スルヲ請フ時ハ主教ノ吟味ヲ以テ之ニ聖賜ヲ授ク可シ。

第十四條 啓蒙者ニシテ倒レタル者ニ関シテハ聖大公会ハ之ニ 三年間唯聖書聴聞人ノ中ニ在リ而シテ後啓蒙者ト共ニ祈祷ス可キヲ適当ト為ス。

第十五條 多クノ紛擾及ヒ生起セシ紛乱ノ故ニ由リ使徒規則ニ反シテ或地方ニ行ハルヽノ風習ハ全ク禁止ス可キヲ議定シタリ即チ主教或ハ司祭或ハ輔祭ハ一市府ヨリ他ノ市府ニ移転ス可ラザルコト是ナリ。若シ此聖大公会ノ制定ノ後此ノ如キ事ヲ企テ若クハ自ラ己レニ対シテ此ノ如キ事ヲ為スヲ許ス者アル時ハ其処置ヲ以テ全ク無効ノ者ト為シ移転セシ者ハ其ノ主教或ハ輔祭ニ按手セラレタルノ教会ニ返サル可シ。

第十六條 司祭或ハ輔祭或ハ凡テ教衆ニ属スル者軽率ニシテ且ツ眼前ニ神ヲ畏ルヽノ心ナク教会ノ規則(使徒規則十五條)ニ通暁セズシテ自己ノ教会ヲ離ルヽ時ハ他ノ教会ニ於テ決シテ之ヲ受ク可ラズ之ニ諸般ノ説諭ヲ加ヘ其管区ニ帰ラシム可シ執拗シテ聴カザレバ之ニ親與ヲ絶ツ可キナリ。又若シ誰カ妄リニ他人ノ管轄ニ属スル者ヲ奪ヒ之ヲ其本主教即チ其教衆ニ属スル者ガ避ケシ所ノ主教ノ承諾ヲ経ズシテ按手スル時ハ其按手ハ無効ノ者タルベシ。

第十七條 教衆ニ属スル者、貪欲、利欲ニ耽リ聖書ニ銀ヲ貸シテ利ヲ取ラス(聖詠十四ノ五)ト云ヘルヲ忘レ貸附ヲ為シテ百分ノ利ヲ要求スル者多キニ由リ聖大公会裁定セシコト左ノ如シ若シ此ノ制定ノ後貸金ノ利息ヲ取ル者若クハ他ノ方法ヲ以テ此業ヲ営ム者若クハ半利ヲ要求スル者若クハ其他耻ヅベキ利慾ノ為ニ何事ヲカ企ツル者アレバ教衆ヨリ除黜セラレ神品ノ部類ヨリ除カル可シ。

第十八條 聖大公会聞ク所ニ依ルニ奉献スルノ権ナキ者ガ奉献スル者ニ ハリストス ノ體ヲ授与カルコトハ規則ニテモ慣例ニテモ傳ハラザルニ或地方及ビ或市府ニ於テ輔祭ガ司祭ニ聖體機密ヲ授與スル事アリト。且補祭ニテ主教ニ先ダチ聖體機密ニ触ルヽ者サヘ有リトノコト判明セリ。故ニ宜ク此等ノ弊ヲ一掃シ輔祭ハ己レ主教ノ役者ニシテ司祭ヨリ下位ノ者タルヲ知リテ己ノ分ニ止ル可シ。彼等宜ク順次ニ由テ司祭ノ後ニ主教或ハ司祭ノ授与スル聖體機密ヲ領スベシ。又輔祭ハ司祭ノ間ニ並座スルコトモ許サズ。蓋シ是レ規則ニ由ラズ亦順序ニ由ラザル者ナリ。若シ此制定ノ後聴従スルヲ欲セザル者アラバ其輔祭職ヲ停禁ス可シ。

第十九條 「パウリアン」党人ニシテ後、公教会ニ應ゼシ者ニ就テハ凡テ復ビ之ニ施洗ス可キノ制ヲ定ム。若シ前ニ教衆ニ属セシ者ニシテ無玷且ツ責ム可キナキ者ハ再洗ノ後公教会ノ主教之ヲ按手ス可シ。若シ試験ニ由リテ彼等ノ神品タルニ堪ヘザルヲ発見スル時ハ聖位ヲ除黜セラル可キ者トス。又女輔祭及ヒ凡テ教衆ニ属スル者ニ関シテモ同ク此例ヲ遵行ス可シ。女輔祭トハ我等衣服ニ由テ斯ク稱セラルヽ者ヲ云フ。但シ彼等ハ按手ヲ受ケタルヿナキガ故ニ全ク俗人ニ加ヘラルヽヲ得可シ。

第二十條 主日及ビ五旬日ニ膝ヲ屈ムル者アルニ由リ各教区[エパルヒヤ]ニ於テ皆同規ヲ守ランガ為メ聖公会ハ立テ神ニ祈祷スルヲ可トス。

***

漢字はなるべく常用漢字に改め

ルビは本文に括弧が使われているので角括弧[ ]にした

↓の合略仮名はそのまま
ヿ (コト)
乄(シテ)
𪜈(トモ)
プロフィール

athanasius

Author:athanasius
当ブログにおいて、キリスト教関係の記事などにつきましては、あくまでもわたしの信仰や所属する教派・教会の教義的な私個人の立場から、わたしがおかしい、納得できない、ウソだろう、こうではないか、なとなどの批判・批評、否定、または合意、賛同などを書いています。また他宗教については個人的な感想として書いています。ある人にとってはとても不快に思ったり、反対意見もあると思います。その場合、広い心でお読みください。また、人の考え方は不変なものではありません。過去の発言と現在の発言が変わったりするのも自然なことですのでご留意ください。

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