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個人的なものを公的であるかのように

Yahoo!ブログから転載(12月ブログサービス終了に付き引っ越し)

個人的なものを公的であるかのように
2012/7/7(土) 午前 1:10

 掲示板やSNSのコミュニティーなどで時折、万人救済主義に立つ人たちが、ローマ・カトリック教会の晴佐久昌英神父の「福音村」のホームページに掲載されている2012年6月17日年間第11主日のメッセージ「天の救い、地の救い、人の救い」( http://www.fukuinnomura.com/?p=1689 )を引用したり、ウィキペディアを「万人救済主義」で検索したときに出てくる説明で、現代の万人救済主義の一つとして、ローマカトリック教会のウェストミンスター大司教であったマーフィー・オコナー枢機卿が、カトリックの教えと万人救済主義を両立できるとの個人的希望の表明( http://www.romancatholicism.org/cormac-apokatastasis.htm )を利用したりしています。

 しかし、「カトリック教会のカテキズム」には、万人救済主義とは全く違い、大罪を犯し続け悔い改めない者が裁きの後地獄へ行くことや、洗礼による救いということが明確に語られています。そのこととこれらの司祭の説教の矛盾について、日本の司教団の見解が知りたくてカトリックの中央協議会に質問をしたところ、次のようにお返事をいただきました。以下に関係する箇所を引用します。

~以下引用~

…司祭個人の聖書理解や神学理解によってある程度、その考えに差異が出てくることはありましょう。そのような場合には、基本的に『カトリック教会のカテキズム』に記載されていることを中心にお考えになられてよろしいかと思います。神学とは広大無辺な神の愛、神の臨在のごくごく一端を知るための学問的アプローチです。すべての事柄は私たちが神のみもとに赴いたそのとき、初めて明白・明瞭になります。私たちに明らかなのは、神が人となり、人と同じ弱さを身にまとい、私たちの罪を贖うため十字架という極刑にかかり、苦しみを受けて亡くなられ、そして栄光のうちに復活して今も未来も私たちと共におられるということだけです。「その極みまで人間を愛し抜かれた」神の愛とあわれみに全幅の信頼を置き、「信じ・希望し・愛する」、これが私たち信仰者にとっての姿勢ではないかと思います。…

~引用終わり~

 とても納得のゆくお答えをいただきました。この協議会からのお返事からも司祭などによる個人的解釈とカテキズムに違いが見られる時、あくまでも「カトリック教会のカテキズム」に即して考えるということが、カトリックであるということでしょう。また、カテキズムにも神の普遍救済意志に希望を置くことが説かれていたりしています。これはまったく万人救済主義とは違うことです。



***「個人的なものを公的であるかのように」へのコメントとレス***

コメント(4)

司教団からの返事はカトリックの立ち場としては当然のものでしょうね。

過去にカトリックの教理に反する内容が書かれている本を書いたという疑惑をかけられたM司祭がローマに弁明に行ったそうですが、弁明の結果、その疑いは晴れたそうです。説教の場合は、どうなのでしょうかね。
[ Anastasia ] 2012/7/7(土) 午前 1:39 返信する

*

>Anastasiaさん

説教で語られたことも、一過性のものと、繰り返し語られるもので変わるのではないかと思いますね。繰り返されるものでカトリックの教理がら外れている場合はやはり、何かしらのことがあるのかもしれませんね。

司祭や司教個人に心酔してグループ化などをするとやはり問題といえるのでしょうね。

あとはその司祭なりがどの立ち位置にいる司祭なのかを知って、そのメッセージや説教などを受け取らないと、公教会全体をあたかも代表しているかのように受け止めてしまったりする危険性がありますね。
2012/7/7(土) 午前 2:03 返信する

*

中央協議会からは丁寧に返事をいただけますね。
わたしもHPのリンクかなにかで承諾を得るためにメールをしたら
返事がすぐにきました。
2012/7/7(土) 午前 10:29 返信する

*

>まーくん(一匹狼)さん

こんなに早く返事が来ると思ってもみませんでしたが、親切で丁寧な対応には頭が下がりますね。
2012/7/7(土) 午前 11:09

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