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エクソシズムについて ②


 はっきり申し上げれば、個人としては悪魔なんかは見たくもないし関わりたくもない。また、実際の儀式などもたとえ傍観者の立場でも関わり合いにはなりたくないというのが率直なところと言えます。

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 しかし、それでもこのカトリックにおける公式祓魔式というものについて、わずかながらでも知ることは信仰の面から大変役立つものであると感じられます。神に対する全き信仰と信頼、すべては神の力によってなされるという(実際に悪魔憑きを前に、神に祈りをささげ悪魔に命じるのは司式者などであっても)徹底した人間の力の排除、神への信仰と信頼、悪に対する毅然とした対決、とても信仰的なテーマと感じます。

Athanasius記名入りエクソシスト DVDと日本語訳原作 Athanasius記名入り


 映画作品としては、ウィリアム・ピーター・ブラッディ原作の「THE EXORCIST」とその映画作品であるウィリアム・フリードキン監督の「THE EXORCIST」(邦題「エクソシスト」)、トーマス・B・アレンによるメリーランド悪魔憑依事件を小説にした「Possessed: The True Story of an Exorcism」とその映画作品、スティーブ・E・デ・スーザ監督の「Possessed」(邦題「エクソシスト・トゥルー・ストーリー」)、マット・パグリオの小説「The Rite: The Making of a Modern Exorcist」とその映画作品、ミカエル・ハフストローム監督の「The Rite」(邦題「ザ・ライト[エクソシストの真実]」)の三作品の映画・原作が祓魔式を知るには、手軽なものとしていいと思われます(あくまでもエンターテイメント作品の中では)。

タイトル


 この三作品の中では、1974年の映画「エクソシスト」がよいですね。映画には三人のローマ・カトリック教会のイエズス会(中学の歴史の教科書にも出てくるので名前ぐらいは知っている人も多いと思います)の神父さんがテクニカルアドバイザーとして関わっていますし、内二名は作品にも出ています。一人はダイアー神父役のウィリアム・オマリー神父、もう一人は主人公のカラス神父の上司役のトーマス・バーミンガム神父です。ここら辺はマーク・カーモード著の「バトル・オブ・エクソシスト」(河出書房新社)や島村奈津著「エクソシストとの対話」(講談社)、トレイシー・ウィルキンソン著「バチカン・エクソシスト」(文藝春秋社)などを読まれるとさらに詳しく知ることができます。やはり実際の司祭が関わっていることと、ローマ典礼定式書を用いているのが解り易いです。

エンディングロール


 この三作品以外の「エクソシスト2」「エクソシスト3」「エクソシスト・ビギニング」「エミリー・ローズ」「コンスタンティン」などは参考にはなりません。「エミリー・ローズ」はドイツで起こったアンネリーゼ・ミッシェルの祓魔式中の死亡事案による保護責任者遺棄致死事件裁判を知るにはよいですが、儀式と儀式書における信仰についての面では参考にはならないと感じられます。他のものは単なるオカルト・エンターテイメント作品というだけです。

Rituale Romanum


 ネットのおかげで現在ではローマ典礼定式書(Rituale Romanum)の保護期間切れのものは読めるのは便利です。以下に挙げておきます。

1870年
Rituale romanum Pauli V. pontificis maximi jussu editum et a Benedicto XIV auctum et castigatum cui ad usum missionariorum apostolicorum nova nunc primum accedit benedictionum et instructionum appendix [microform]
 https://archive.org/details/cihm_27050

1903年
Rituale Romanum Pauli V pontificis maximi jussu editum et a Benedicto XIV auctum et castigatum. Cui novissima accedit benedictiorum et instructionum appendix
 https://archive.org/details/ritualeromanum00cath

 1903年のものの方が見やすいですし、「サタンと堕天使のエクソシズム」の部分が載っています。1870年の方にはこれはありません。

つづく

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