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The Emphatic Diaglott(エンファティック・ダイアグロット訳)②

前回の記事  

今回もエンファティック・ダイアグロット訳から少し。

The Emphatic Diaglott URL


 ベンジャミン・ウィルソンはキリスト・アデルフィアン派の信仰をもった人物ですので、地獄での永遠の刑罰というのは否定するわけですので、それがエンファティック・ダイアグロット訳の行間訳と訳ではどうなっているか見てみました。

 エホバの証人の聖書辞典に当たる「聖書に対する洞察」(全二巻)を見てみますと

”*** 洞‐2 516ページ ハデス ***
ハデス
(Hades)
これはハーイデースという対応するギリシャ語の言葉を音訳した一般的な語です。これは恐らく「見えない場所」という意味でしょう。「ハデス」という言葉はクリスチャン・ギリシャ語聖書の最初期の写本に合計10回出て来ます。―マタ 11:23; 16:18; ルカ 10:15; 16:23; 使徒 2:27,31; 啓 1:18; 6:8; 20:13,14。“

と、新約聖書に10回出てくると言っています。そこでエンファティック・ダイアグロット訳の当該箇所を見てみました。訳はHadesかHADES(ルカ16:23と黙示録の四か所は大文字)です。行間のみ違いがありました。

マタイ11:23 行間 invisibillity
マタイ16:18 行間 hades
ルカ 10:15 行間 invisibillity
ルカ 16:23 行間 unseen
使徒 2:27 行間 invisibillity
使徒 2:31 行間 invisibillity
黙示 1:18 行間 unseen
黙示 6:8 行間 unseen
黙示 20:13 行間 invisibile
黙示 20:14 行間 invisibile

 なんかねぇー。(目に)見えない。不可視。って文脈と合わないよね。

 マタイ11:23に欄外注があったので見てみますと

23. Hades - from a, not , and idein, to see; and literally means hidden, obscure, invisible. It is found eleven times in the New Testament. In the Common Version. it is rendered grave in 1 Cor. xv. 55, and in allother places hell; but the latter is now universally admitted to be an ineorrect translation. See Appendix - word hades.

23.ハデス-aからではなく、ideinから。 文字通り、隠された、曖昧な、見えないことを意味します。 それは新約聖書で11回発見されています。 共通バージョン。 それは1コリントで墓になります。 xv。 55、そして他のすべての場所では地獄。 しかし、後者は現在、不正確な翻訳であると広く認められています。 付録-単語ハデスを参照してください。(Google翻訳)

 付録を見ろということでそちらも

HADES, occurs 11 times in the Greek Testament, and is impoperly
translated in the common version 10 times by the word hell. It is the word used in the Septuagint as a translation of the Hebrew word sheol, denoting the abode or world of the dead. and means literally that which is in darkness, hidden, invistble, or obseure. As the word
hades did not come to the Hebrews from any classical source, or with any classical meaning, but through the Septuagint, as a translation of their own word sheol, therefore in order to properly define its meaning recourse must be had to the varioug passages where it is found. The Hebrew word sheol is translated by hades, in the Septuagint, 60 times out of 63; and though sheol in many places, (such as. Gen. XXXV. 35; xiii. 38; 1 Sam .ii.7; Kings 11. 6; Job xiv. 13; xvii. 13, 16, &e., ) may signify keber, the grave, as the common receptacle of the dead, yet it has the more general meaning of death; a state of death; the dominion of death. To translate hades by the word hell, as it is done ten times out of eleven in the New Testament, is very improper, unless it has the Saxon meaning of helan, to cover, attached to it. The primitive signiflcation of hell, only denoting what was SECRET OR CONCEALED, perfectly corresponds with the Greek term hades and its Hebrew equivalent sheol, but the theological definition to it at the present. day by no means expresses it.
(The Emphatic Diaglott p.892 ALPHABETICAL APPENDIX)

HADESは、ギリシャの遺言で11回発生し、機能不全に陥っています
地獄という言葉で一般版に10回翻訳されました。これは、セプトゥアギンタでヘブライ語のシェオルの翻訳として使用されている言葉であり、死者の住居または世界を示しています。そして、文字通り、暗闇の中にあるもの、隠されているもの、不可解なもの、または不明瞭なものを意味します。言葉として
ハーデースは、古典的な情報源から、または古典的な意味でヘブライ人に来たのではなく、セプトゥアギンタを通して、彼ら自身の単語シェオルの翻訳として、したがって、その意味を適切に定義するために、それが存在するさまざまな箇所に頼らなければなりません見つかった。ヘブライ語のシェオルは、セプトゥアギンタ訳で、63回のうち60回、ハデスによって翻訳されています。そして、多くの場所でシェオルがありますが(たとえば、Gen。XXXV。35;xiii。38; 1 Sam .ii.7; Kings 11. 6;Jobxiv。13; xvii。13、16、&e。、)死者の共通の受け皿としての墓であるケベル、それでもそれは死のより一般的な意味を持っています。死の状態;死の支配。新約聖書では11回のうち10回行われているように、地獄という言葉でハデスを翻訳することは、サクソン人のヘランの意味がない限り、非常に不適切です。地獄の原始的な意味は、秘密または隠されたものを示すだけで、ギリシャ語のハデスとそれに相当するヘブライ語のシェオルと完全に一致しますが、現在のところ、神学的な定義です。日は決してそれを表現しません。(Google翻訳)

 エホバの証人の聖書の巻末付録と書籍でよく見る説明によく似ています。


 次にゲヘナはどうなっているのかな? 訳しているのか音訳か。

 こちらは行間訳と訳ともに音訳でGehenna(大文字・小文字)でした。

 これを確認していたらエホバの証人印刷版のThe Emphatic Diaglott 1942 Editionにミスプリントがあるのを発見しました。すぐに持っている1891 Editionも開いて確認してみましたら、こちらにはミスプリントがなく、またインターネットアーカイブでダウンロードしたPDFなんかも確認しました。エホバの証人版のみのエラーであることがわかりました。一段挟んで下の行間をもってきてしまったのだなと(画像で見てください)。エンファティック・ダイアグロット訳を購入することができ(1990年にパブリックになり在庫切れまで頒布)熱心にこのインターリニアを調べたエホバの証人なら知っている人もいるかもしれませんね。しかし、ものみの塔協会もよく50年近く気が付かなかったもんかねー。それとも気づいていたけど放置した?

マタイ5:29-30 1891 Edition
(The Emphatic Diaglott 1891 Edition PDFより)

マタイ5:29-30 1942 Edition
(The Emphatic Diaglott 1942 Edition)

 
 あと、Watchtower Libraryでエンファティック・ダイアグロット訳で検索しますと、「論じる」の本が出てきます。その中の

”*** 論 104ページ 王国 ***
神の王国は現実に存在する政府ですか
それとも,人間の心の中のある状態のことですか
ルカ 17:21,前田: 「『見よ,ここに』とか,『あそこに』ともいえない。見よ,神の国はあなた方のうちに[今英,バルバロも同様; しかし欽定(欄外),フランシスコ,共同は,「あなたがたの間に」; 口語,改標,新世は,「あなたがたのただ中に」]ある」。(注目すべき点は,20節にあるように,イエスはパリサイ人に向かって話しておられたということです。イエスはまた,それらのパリサイ人を偽善者と非難したのですから,その王国がそれらパリサイ人たちの心の中にあるという意味で言われたはずはありません。しかし,キリストによって代表されるその王国は,彼らのただ中にありました。ですから,エンファティック・ダイアグロット訳では,「神の王国の威光はあなたがたの間にある」となっています。)“

とあり、エンファティック・ダイアグロット訳で “God’s royal majesty is among you.”(神の王国の威光はあなたがたの間にある)になっているそうで、これも見てみると ἡ βασιλεία(王国、Kingdom) という語の行間訳にthe majesty を当てていました。やっぱりベンジャミン・ウィルソン信仰や思想に合わせているのだなと改めて感じました。



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