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ギリシヤ語直訳新約聖書コンコルダンス付 金の器社発行


 今回は金の器社というところで発行している「ギリシヤ語直訳新約聖書コンコルダンス付」について見てみたいと思います。

ギリシヤ語直訳新約聖書コンコルダンス付 金の器社

 読まなければならない本が渋滞起こしているので通して読んではいません(現在、教父やキリスト教書のほかに聖書は光明社訳の旧約聖書をのんびり読んでいる最中なので)。それらを読んでからとなるといつになるのかわからないので(また他の聖書と一緒に置いておくと読むの忘れそうなのと気が付いた今書いておかないと忘れそうなので)マタイのいくつかの個所を読んだ感想みたいな感じになります。

 発行所の住所をGoogleマップで見ますと、山梨県にある「キリスト集会所」という文字が書いてある建物が出てきます。HPみたいなものがなさそうなので、プレマスブレザレン系のキリスト集会と関係があるのか、無教会系の集会と関係があるのかちょっとわかりません(発行された聖書を見ると無教会系とは考え辛いと思います)。

 この聖書開いて、左手に永井直治訳 新契約聖書修正改版、右手に新改訳(第二版)持って見比べてみましたが、一からギリシヤ語から翻訳した感じではなく、永井訳に新改訳も交えながら口語化したように見えます(若干両者と異なるところも見られます)。

 新潟で唯一の代理販売店とされる「きのーる」というHPのこの本の所見ますと(2024年2月22日に見てみましたら、閉店したのか分かりませんがHPが無くなっていたので、ウェイバックマシンにてアーカイブで見れます。→ https://hschikari.shopselect.net/items/26003879) "欽定訳キングジェームスバージョンKJV(1611年版)と日本語訳永井訳を基にした、ギリシャ語直訳の新約聖書" という説明があります。前書きやあとがきも加味しますとやはり重訳みたいなものなのかなとも思えます。奥付の所の発行者も訳者になっていないので何とも言えない感じです。

 「きのーる」のサイトの説明文みますと、ケネス・ヘーゲン系のエターナル・ライフ・ミニストリーズのサイトURL参照に挙げているので、エターナル・ライフ・ミニストリーズと同じく学術的な批判的校訂本に否定的なのでしょう。King James Versionやステファヌス版のテクストゥス・レセプトゥスを持ち上げているアメリカのキリスト教原理主義に近い立ち位置のものなのかもしれません(米キリスト教原理主義ではKing James Only movementなんてものもある)。

 エターナル・ライフ・ミニストリーズからは「新約聖書 TR日本語訳」というテクストゥス・レセプトゥス(おそらく英国の三位一体聖書協会から出ている1800年代後半にF.H.A.スクリブナーによって準備されたTextus Receptus)から訳された新約聖書が出ています(他に著作権の切れているテクストゥス・レセプトゥスから訳された「明治元訳新約聖書」や「永井直治訳 新契約聖書修正版」も出版しています)。

 あと英訳聖書によくみられるイエスのことばが赤い文字になっているのと単語にストロングナンバーが付いていて、巻末のストロングナンバー順のごく簡単なコンコルダンスあるのが特徴でしょう。ストロングナンバーはジェームズ・ストロング(1822–1894)によってKing James Version(ジェームズ王欽定英語訳聖書)のすべての単語にナンバーを付し、元のヘブライ語やギリシャ語の単語アクセスできるようにした索引に簡単なヘブライ語やギリシャ語辞書も付いている「STRONGEST STRONG'S」という有名なコンコルダンスのことです。

 自分もよく調べ物をする時に、ストロングナンバーの付いたJay Patrick Green Srのインターリニアと「STRONGEST STRONG'S」、あとストロングナンバーで調べられるThayer's Greek-English Lexiconという希英辞典なんかを利用しています(ネットだとストロングナンバーはBible Hubなんかをよく利用します。インターリニアなど有名な聖書の学習サイトなどでストロングナンバーは使われているので便利です)。

 そのストロングナンバーがこの聖書には付されているので便利と言えば便利です。ただ「STRONGEST STRONG'S」と違いギリシヤ語が使われていないで、「STRONGEST STRONG'S」のギリシヤ語の英語の読み仮名になっているのは残念ですが、価格も考えるとしょうがないのかなと思います。

 残念なところとして単語で頻出するものは最初だけストロングナンバーが付き、二回目以降はアンダーラインにしてナンバーを付けないというのでは初出箇所がわからないので(巻末のストロングナンバーのコンコルダンスでは補完できない。せめて巻末のものが日本語からさかのぼれるようになっていたならよかったのでしょうが、そうはなっていないので)、別に日本語のコンコルダンスが必要になるという不便さがあるところでしょうか。どうせならすべてにストロングナンバーを付すか、ストロングナンバー付きのインターリニア聖書にした方がよかったかもしれません。

 まあ、現代訳や創造主訳、新世界訳(2019年日本語版)なんかを買うよりはこちらを買った方が聖書の学びにはいいかもしれませんが、福音派や原理主義バイアスに気を付けて使う分には便利な部類かもしれません。

個人の感想です いらすとや

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