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「舊約聖書 ウルガタ全譯 光明社譯」の詩篇を読んで感じたこと


舊約聖書 ウルガタ全譯光明社譯

光明社譯舊約聖書 全四巻、ラゲ訳(1910年版、1959年版)新約聖書


 カトリックの翻訳した聖書で現在も手に入りやすいものには、フランシスコ会聖書研究所訳(カトリック系のサンパウロ社からの出版)とバルバロ訳聖書(講談社)の二つがあげられるでしょう。現在絶版になっていますがオークションサイトや古本屋のサイトなんかで探せば、それなりのいい値段はするものの「公教宣教師ラゲ譯 我主イエズスキリストの新約聖書」(1910年)、「エ・ラゲ訳 イエズス・キリストの新約聖書 文語体」(1959年)、「舊約聖書 ウルガタ全譯 光明社譯」(全四巻)なども購入することができるでしょうか。

 今回はこの中の「舊約聖書 ウルガタ全譯 光明社譯」についてちょっと書こうかと思います。この全四巻本の旧約聖書は、現在の聖書と違いラテン語訳ウルガタ聖書から日本語に翻訳された聖書です。ラテン語ができる人は必要ないかもしれませんが、そうでない人がウルガタ聖書の訳文に触れることが出来るので便利でしょう。ただ、古本屋なんかのHPなんかを見ますと、四巻セットで函付きで3万5千円~4万円とちょっとお高い。オークションサイトなんかで極稀に一万円程度で出品されていたり、単巻で数千円程度で出品されていることもありました。そんな高いのはいいよという人には、インターネット上でPDFファイルで公開しているサイトなんかがあるのでそちらでもいいんじゃないでしょうか。ただそちらのサイト、「出エジプト記」のところをクリックすると「創世記」がサイトのURL間違いで表示されます。URLの最後の km_gen.pdf のところを km_exo.pdf に代えてやれば「出エジプト記」のPDFファイルが表示されます。

 現在は詩篇を読み終わって創世記をのんびりと読んでいます。この光明社訳の第三巻には詩篇が二つ収録されています。一つはウルガタ聖書の訳で、もう一つが巻末にあり、そちらは教皇ピオ十二世(ピウス十二世とも現在では表記されたりもします)の典礼改革(教皇ピオ十世の時からのものを引き継いだもの)により典礼での母国語の使用や母国語での聖歌の使用、そして1945年3月24日付の教令 In cotidianis precibus によって典礼で使用される詩篇に、ヘブライ語から訳された新しいテキストを使用することが許可されました。その流れによって、光明社訳の第三巻にはこの新しいテキストから訳された詩篇も収録されています。

↓ Wikipedia
In cotidianis precibus
Liturgical reforms of Pope Pius XII
Latin Psalters

 創世記とウルガタテキストからの詩篇を読んでみて、詩篇はとても読みづらい感じがします。なんか学校の古文なんかで出てくるような終助詞の「~かし」とかあり古文かよって思ってしまいます。聖書協会の文語訳聖書(明治元訳舊訳聖書)と比べると、明治に訳された方が読みやすいというのも、やはり翻訳の補助に当たった日本人の補佐人たちは、士族階級の出というのもあるのでしょう。昭和30年代に光明社訳の日本訳に当たった方は、漢文や文語文を公用語として生活の中で使っている士族階級方とは違うのでしょう。あくまでも個人的に感じたこととして朗読の語感がとても悪い感じがします。しかし、詩篇のような詩歌とは違い創世記になると、それほど読んでいて気にならない程度にはなっています。新しいテキストから訳された詩篇はまだ読んでいませんが(詩篇を二回続けて読むのもねぇ)、ウルガタテキストの詩篇で気になった箇所を何か所か見てみたら、こちらは読みやすくなっていました。

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