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独りに見えて

Yahoo!ブログに2013/4/30(火) 午前 9:03にアップした記事

 昭和36年発行のルーテル・アワー通信講座テキストの 第一課 あなたを求めるキリストの愛 には、次の話が語られていました。
 
"   ひとりぼっちのおばあさん
 
 さて、いまあいさつのなかで、この講座をあなたの心の友にしてください、と申しました。いま、あなたは、いろいろな友人をもっておられることと思います。たとえば、学友、職場の同僚、スポーツを通しての友人など、たくさんおられることと思います。しかし、あなたも、この世の中には、友人どころか、肉親も親族もいない人がたくさんいるということを、ごぞんじでしょう。この講座を、まずそのようなあるひとりの老婦人の話から始めていきたいと思います。このひとは、友人も肉親も親族もなかったのです。これはイギリスのロンドンであった話しですが、ある日、この老婦人は、自殺をしてしまったのです。死後、彼女が書いた日記が発見されました。そして、その日記の内容がイギリスの新聞に発表され、多くの人の深い同情をよんだのです。なぜなら、この日記には、ほとんど毎日こういうことが書いてあったからです。
  「○月○日 きょうも、だれひとり、たずねてきてくれなかった。
          きょうも、だれひとり、話しかけてくれなかった」
 このおばあさんは、ひとりぼっちの生活に耐えられなくなって死を選んでしまったのです。ちょっと、このおばあさんの生活を想像してみてください。このおばあさんは、べつに、金銭的に困っていたのではありません。生活を十分ささえていけるだけの保障は、国からもされていたのです。しかし、どうでしょうか。もしあなたが、朝、目がさめたとき、自分のまわりにだれひとりいないような生活が毎日続いたとしたら、あなたは耐えられるでしょうか。食卓に向かったときも、自分のそばにだれもいないような生活を想像してみてください。はたして、食事がおいしくとれるでしょうか。一日じゅう自分に話しかけてくれる人がひとりもいないようなわびしい生活に、どうしてがまんできるでしょうか。だれひとり訪問してくれる人もいないような、うつろな生活を、どうして続けていくことができるでしょうか。これは、まったくの孤独地獄です。… "

孤独な老人


今日、このテキストにあるような事案が、最早めずらしいものではない社会となりました。マスコミなどでは“孤独死”が報じられ、“無縁社会”などという言葉も聞かれるようになりました。昔は独居老人の孤独死だったものは、年齢が下がり、壮年層や若年層にも見られるようになりました。また、さまざまの理由では在りますが昨年の警察庁の発表の自殺者の確定数としては、前年比9.1%減の2万7858人でありました。その内自殺の原因が「孤独感」とされている人の数は594人もありました。この数字を少ないと捉えるか、多いと捉えるかは人によって違うのかもしれません。

詩編25:16


 ダビデの次の叫びの言葉を思い出します。ダビデは神に向かい「御顔を向けて、わたしを憐れんでください。わたしは貧しく、孤独です」(詩編25:16、新共同訳)。この叫びは、神を信じる信仰者にも、困難や苦難、困窮の中、または、さまざまの理由から家族を喪失したり、社会から無縁者となってしまった時、また、人の中にありながらも孤独に陥った時など、魂の奥底からの叫び声なのでしょう。

マタイ10:29、岩波訳


 主なるイエスは「二羽の雀は一アサリオンで売られているではないか。しかしその中の一羽ですらも、あなたたちの父なしに地上に落ちることはない。」(マタイ10:29、岩波訳)と言われ、人はどんなに孤独に見えて、造り主なる父なる神は、いつも共にいると語られました。また、イエスを信じる者には、イエスご自身が「見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいるのである」(マタイ28:20)と約束しておられます。人はどんなに孤独に見えても、いつも神が共にいてくれるということが知らされています。

わたしはぶどうの木


マタイ10:29 Greek Interlinear


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