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法華経や日蓮について感じたこと 4


立正安国論の巻物


 日蓮について感じたことは、当時、世情に天変地異や飢饉、疫病、などの災害が立て続け起きていたことや日蝕・月食、彗星を見たことや、当時はやり始めていた法然の念仏信仰などを信じたり、「薬師経」を信じて薬師如来に頼ったり、真言や禅、般若経典の空を信じ頼り、それに対して日蓮が正法とする法華経は顧みられないことなどに対して、「仁王般若経」巻の下の護国品第五、「金光明最勝王経」の巻の第六の四天王護国品第十二、「大集経」、「薬師経」などから国の禍のがどうして起こるのか、どうなるのかについて書かれた箇所を引用しつつ、邪宗邪義の蔓延と正法(日蓮は「法華経」と信じているが、引用した文証はそれぞれの経典を指している)をおろそかにすること、正法の流布を邪魔すること、これこそがこういった禍の原因であると思いこんで、「立正安国論」を書いて、それを鎌倉幕府の執権北条時頼に送っています。

昭和新纂国訳大蔵経 経典部 第四巻 記名


 引用した経文の中に、隣国からの侵略されることについての言及があったことから(三災(「大集経」)七難(「薬師経」「仁王般若経」)の中の「薬師経」の他国侵逼難、「仁王経」の悪賊難が他国侵略についての個所)、元寇が来た時には、当たったことを声高に主張し、そら見たことかと執権と幕府要人や有力寺院の十一か所に手紙(十一御書)を書き送ったりしていましたが、結局、朝廷も幕府も日蓮を用いることなく、謗法の者たちが天下に満ちていて、もちろん法華経に帰依することもないのに日本は滅びることもなく、蒙古に支配されることもなく、内乱もなく、台風にて逆に蒙古の船が沈んでしまう始末。


霊艮閣版縮刷日蓮聖人御遺文、新編日蓮大聖人御書全集創価学会版、平成新編日蓮大聖人御書大石寺版 URL



 そして、もはやかつてのように当たったなどと吹聴するのを止め、弘安四年に「小蒙古御書」を書いて


"小蒙古御書 弘安四年六月一六日 六〇歳
                             花押
小蒙古の人大日本国に寄せ来たるの事
 我が門弟並びに檀那等の中に、若しは他人に向かひ、将又(はたまた)自ら言語に及ぶべからず。若し此の旨に違背せば門弟を離すべき等の由(よし)存知する所なり。此の旨を以て人々に示すべく候なり。
  弘安四年太歳辛巳六月十六日
 人々御中"

(「平成新編 日蓮大聖人御書 大石寺」 p.1559 、 霊艮閣版 p.2055)

などと十一御書に比べて手のひらを返したようなことを書いていたりします。

 何かに似ているなぁと思ったところ、あっ、ノストラダムスの予言と数多く世に出た解釈書に似ている、と思いました。その中でうっすらと記憶に残っているもので、ノストラダムス解釈で1991年のソ連崩壊を言い当てたヴライク・イオネスクになんとなく似ている感じがしました。

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 それが当たっていても、無理くりな解釈でも、言ったのはノストラダムスで解釈者に栄光が帰せられるのもおかしなことで、それと同じことが「立正安国論」にも言えて、他国侵逼難や悪賊難はそれぞれの経典を書いた人のもので、日蓮のものではないです。

 また、それらの経典を書いた人は、「法華経」なんて頭の中に無かったでしょうね。もちろん日本のことも念頭にはないでしょう。それを日本で日本の現象に当てはめること自体、現代のドゥームズデイ・カルトに見る終末預言の類と変わらないです。日蓮は日本最古の終末カルトの教祖かもしれません。

240px-Nichiren.jpg

 あと、ドゥームズデイ・カルトが終末の日時予測を外した時の対応にも似ています。ものみの塔聖書冊子協会(エホバの証人)が終末の日時を外した時、ハロルド・キャンピングのFamily Radioとその終末日時を受け入れた団体が、その予言解釈を外した時、その対応が日蓮と似ています。そして、そのような団体が間違っていて外しても、一部軌道修正を施したりすることはあっても、根本的には自説に固執して間違いを認めないことも、既存団体に対してとても攻撃なところ、布教に熱心で、暴力に屈しないで、加えられる迫害や患難に対してより確信を深め孤立化していくところもよく似ています。


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